自宅の建て替えをきっかけに「高気密・高断熱の家」をテーマに住宅を考えています。 15年ほど前からのテーマです。
「高気密・高断熱」と言う言葉が聞かれるようになって(北欧などでは当たり前だったのかもしれませんが…)各地で勉強会も開かれていました。好奇心旺盛な私は北海道などへも「高気密・高断熱」の真実を求めて行きました。
結局、日本ではまだ私が考えているような事例が無く、自宅(二世帯住宅)で「高気密・高断熱の家」にチャレンジすることに、独学も含め色々と試行錯誤することになりました。
60坪の家を何とか完成させ、今では当たり前のダクト式の換気システム、ペアガラスの窓(特注の秋田ヒバの窓、樹脂窓)など、断熱材もウレタンボードを二重にするなどして、今思うと相当な建築費がかかりましたね(笑)。
結果は…まだ結論には達しないでしょうが、入居後の14年間、60坪の家をエアコン1台でまかなって快適に過ごしています。
果たして、自宅の気密テスト(当時は気密テストをする機械も無かったのでは…)をしたら、いくつの数値が出るのでしょうか?少し興味があります。
この自宅の建築では様々な経験させてもらい、勉強もしました。
私の「高気密・高断熱」住宅建築の原点が自宅です。
その初心を忘れず、現在も日々「高気密・高断熱の家」を追い求めています。
私は嘘をつけないので、施主にも正直に欠点を言ってしまうのです(よく営業に叱られましたけど)。
「高気密・高断熱の家」と簡単に言いますが、簡単には行きません。快適な住まい方を望む施主と一緒になって家づくりをしていきたいと思っているのです。
「計画換気」と言う言葉も今ではよく聞きますが、「高気密・高断熱」で初めて生きるシステムです。イメージ的には閉鎖的な感じがしますが、私は「晴れで気持ち良い日には窓を全開にして空気を入れ替えて下さい」って言います。
心地よさは自然の空気には負けますね。
私はこの「高気密・高断熱の家」は冬に向いた工法だと思います。
「高気密・高断熱」を施した自宅に14年間住んでみて、夏はエアコン1台で湿度を少し下げてやるだけで、全室・家一軒の体感温度が下がって非常に快適です。でも冬はもっと快適に感じています。部屋全体、家全体が同じように暖かくなっていて「のびのびと」動きやすく、とても暮らしやすい空間になっています。
そう!よく「三軒建てないと、満足した家が建たない」って言いますよね。やはり、自宅で苦労しているせいか… あれは本当です! 私がそうですから。
経験して、体感して、そんな思い、考えを「家づくり」に生かしています。
家を建てる前にいろいろ聞いてください。私の二軒目のつもりでお話できるかもしれません。
5年前に建築をした、「K邸」。これは米松の丸太300~400mmを使った「ポスト&ビーム工法」の住宅。
柱の太さ、迫力には参りました。長い間住宅に携わってきましたが、
“こんな住宅も有りなのか!”
と、いう印象でした。結局、我々の抱える職人では手に負えず、木工事(大工さん)は施主に任せました(笑)。
この家は「構造躯体で呼吸、湿度調整」、そして計画換気ではなく「自然換気」をしたいと言う施主の希望で、エアコンも1台も付けませんでした。数年後、湿度調整の為にエアコンを1台設置しましたが、かなり快適なようです。本当に良い経験になりましたね。チャンスがあれば是非、今度は自分で計画して手掛けてみたい住宅の種類ですね。

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